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【報告】2019年EQ事例発表会!

2019年12月14日、今年で4回目となるEQ事例発表会が鎌倉で開催されました。当日会場となった鎌倉ユイガハマは朝から穏やかな天気に恵まれる幸運。当日の様子をEQ事例発表会主催、株式会社アイズプラス代表の池照がご報告致します。

事例とこれからの挑戦(野望)を仲間に発表しあう機会

EQ事例発表会は2つの動機からスタートしています。
一つ目は、私自身が自ら展開しているEQ関連の取り組みについて、意見やフィードバック、そしてアドバイスを受けたかったこと。
二つ目は、それぞれが持っている資格の提供会社の垣根を払い、純粋に”EQで世界にポジティブチェンジをつくる!”思いを持った方々と学び合いたいと思ったことです。
今回は日本でEQを扱うメジャー3企業(アドバンテッジリスクマネジメント社、シックスセカンズ社、コーンフェリージャパン)全てからの参加がありました。もちろん、それ以外にもご自身で学ばれている方なども参加されています。基本的な参加条件は”EQで世界にポジティブチェンジをつくる!”に共感頂くことのみなのです。

発表は、
・ここ1年ぐらいで実施した取り組み事例
・これから挑戦しようと思っている取り組み
など、一人3分ほど自由に発表し、会場にいる全員がフィードバックやコメントをします。
また、昨年からはEQ自体に興味を持つ方にも参加して欲しいということから、発表がなくてもオブザーブ参加も可能になっています。企業の教育担当者の方、経営者の方、そしてEQ自体を学んでみたいと思っている方が参加くださるようになりました。

身内の勉強会からスタートした小さな会ですが、毎年遠方から駆けつけて下さる参加者が居らっしゃり、また発表内容の幅も広がっています。

テーマとターゲットの絞り込み

今年は9名がそれぞれの取り組み(または野望)を発表しました。多くは企業でプログラムとして実施した事例の共有でしたが、今年の特徴はテーマとターゲットを絞り込み、より具体的な目的に向けてのプログラムが多かったことです。

・マネージャーを対象としたコーチングを習得するためにEQを導入した研修プログラム
・多様性ある文化構築をテーマとして管理職、一般社員層にEQを導入した組織改革プログラム
・自社のコンサルタントスキルの向上を目指し、EQをスキルとして導入し、今年以降に発揮を目指す野望 等

そして、私自身は
・一般公開講座(日経ビジネススクール講座)での300名以上の受講生のEQアセスメント結果から、女性リーダーの特徴とスキル開発について

発表させて頂きました。

EQは誰もが持つ「感情」をベースとしてマネジメントし、成果に繋がる行動に導くもので、これまで日本で主流だったリーダー育成のみならず、文化醸成や組織の課題設定、解決などにも有効なことが分かります。また、人と人が関係性を持って力を発揮する仕事においては、EQと言う概念がよりOS(オペ―レーティングシステム)として様々な機能やスキルの基盤となることが改めて感じられた発表ばかりでした。
9名の発表の後、発表者全員へ沢山のフィードバック&コメントがつきました。これはそれぞれの発表者に持って帰って頂くお土産となります。

EQラインスタンプ?!

そして、今年ぜひ挑戦してみたかったのが、EQに興味の高いメンバーで実施するワールドカフェです。
ワールドカフェとはあるテーマについて意見を共有・交換し合う対話の手法です。
今回のテーマは、
”EQで世界にポジティブチェンジをつくる!そのために何をする?”でした。

3つのグループに分かれ、書くテーブルのマスター(テーブルファシリテーター)を決め、意見を出し合います。ワールドカフェの特徴の一つは、「人の意見にのっかる」です。人の意見で「いいね!」と思ったものに、自分の意見を混ぜ合わせてどんどん意見を広げていきます。各グループに設置した模造紙がみるみるうちに、文字や絵で埋まっていきます。さすが、EQに興味の高い人々が集まっただけあり、短時間でも独創出来かつユニークなアイディアがたくさん出てきました!特に私の印象に残ったキーワードはこちらです。
・研修よりも心がワクワクするワークショップに!
・「感情表現」により興味を持ってもらうためにラインスタンプを作る!
・EQでLove-Drivenな世界をつくる!

そしてもう一つ!
EQ浸透を諦めずに続けるのが大事!

一人では成し遂げられないことも、これだけの仲間がいれば達成できる!
やりたいという気持ちがあり、自らもワクワクな気持ちを作り出し、仲間の表情からも手ごたえを感じ、「やれるね!」と声を掛け合う、この会場がまさにEQ能力発揮の現場となっていました。

第四回目となるEQ事例発表会はお陰様で大変な盛り上がりでした。
ここ数年、私自身、この発表会で仲間から貰うフィードバックとアドバイスを翌年のEQ関連活動の指針にしています。終了後のアンケートには、
・EQの有効性が改めて理解でき、次の活動への具体的ステップが固まった
・社内での広め方やキーパーソンへの紹介の方法など、具体的に知れて良かった
・EQを学んで良かった!と心から思えた。同時に、もっと広めて行きたい!
等、今年も相互に学ぶ効果が出ています。

EQの有資格者は私の概算では日本に既に1000名以上居るでしょう。ですが、実際にEQを組織に広め、いかしている人はまだ多くはありません。言葉の認知は少しずつ進んでも、その内容や具体的な森っとの認知にはまだ余白があるのが現実です。先日、ある企業の欧米人の人事担当役員から「なぜ日本人社員はEQ分野に課題を感じていながら、EQのトレーニングが育成メニューに入っていないのか?」という質問を受けました。彼からの素朴な質問ですが、この会話から私は、私たちがおかれた現実と課題の両方を感じています。

EQが何であり、何に有効なのかまだ知られていないと言う現実。
そして私たちEQを伝える者の具体的なメニュー化がまだ足りていないと言う課題。

この課題を解決し、”EQ(感情マネジメント)で世界にポジティブチェンジをつくる!”ことは、決して一人では、そして弊社だけでは達成できないことも、同時に分かったのです。

「来年もぜひ鎌倉で!」と言うリクエストを頂いており、もう場所を予約しようかと思っています。2020年の開催に向けて、アイディアやボランティアとして助けて頂ける方は是非ご参加ください。今回、企画・運営に携わって下さった皆さん、事務局としてサポート頂いた皆さん、そして参加・ご協力下さった皆さん、ありがとうございました!
そして、また来年、鎌倉でお会いしましょう!!!

株式会社アイズプラス 代表
池照 佳代

”EQ(感情マネジメント)で世界にポジティブチェンジをつくる!”
アイズプラス社では、この事例発表会の開催、そして日本で唯一のEQオウンドメディア【EQ+Lab】の運営を行っています。私たちのミッションはまさに”EQ(感情マネジメント)で世界にポジティブチェンジをつくる!”
そのための人的ネットワークと学び・気づき・発信するためのプラットフォームを提供しています。
アイズプラスのEQ→https://is-plus.jp/eq-service

※今回、会場は宿泊施設もあるWeBase鎌倉でした。5名で宿泊し、翌朝は鎌倉の有名な朝ごはん処「KOBAKABA」からスタートし、鎌倉散歩を楽しみました。写真は錢洗弁天です。