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8/29開催!EQ×キャリアセミナーレポート

いつもEQ+LAB.をご覧くださりありがとうございます!
先月、【キャリア×EQ】をテーマにアイズプラス主催のEQセミナー第12弾が開催されました。
今回のセミナーでは、XTalent株式会社(クロスタレント) 代表取締役の上原達也さんにご協力頂き、“私らしいキャリアデザインを描く!感情マネジメント”について伺いました。
今回のレポートはアイズプラスでインターン中の松尾理央が担当しています。

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皆さんは「私らしいキャリアとはなんですか?」と聞かれたら、どのように答えますか?私はこう聞かれたら答えることが出来ないかもしれません。そこで、“私らしさ”とはなんだろうと考えたのですが、答えがなかなか出ませんでした。

上原さんが立ち上げたXTalent株式会社(クロスタレント)はフェアな労働市場を目指し、子育て世代を中心に転職サポートを行っています。
例えば、バリアがあるスポーツ観戦の場で背の低い人と高い人では見える範囲の高さに差がありますよね。そこで背の低い人には高い台を提供すると、すべての人の見える範囲が同じになります。

しかし、ここでさらに求められるのは、バリアを無くすことです。そうすることで、全員が平等になります。

私らしいキャリアとは…

私らしいキャリアに模範解答はありません。人それぞれ違うように、年齢や性別、経験など全く同じ人はいません。
大切なのは、トレードオフにしないことです。
トレードオフとは、2つの対照的な欲求を同時に満たすのが困難な状況を指します。
私は、子育てと仕事の両立は難しいのでは?と感じていましたが、トレードオフにしない・サステナブルにキャリアを作ることで子育てと仕事の両立が可能になることを今回のお話から学べました。

それでは私らしいキャリアを両立するためには何が大切なのか?そのヒントが二つありました。

1つめは、「できること」と「やりたいこと」を明確にすることです。
自分ができる事とやりたい事は違います。自分は何が強みなのか、どのようなことを仕事でやってみたいのか。スムーズに出てこない人も多いと思いんです。
出てこない時はどんな時に楽しかったか、どんなことは嫌だったか、そんな過去をさぐる場合もあります。そしてもう一歩進めて、その中でも人よりもちょっと出来ることも考えてみると良いそうです。自分自身の良い所を自分だけが気づけてない時もあるので、第三者の意見を聞くこともとても大切です。人から見た自分の強みは何なのか。フィードバックを貰うことで新たな自分も見えると思います。

2つめは「経済的価値」「社会的価値」のバランスです。
経済的価値は主に収入面のことを指し、社会的価値とは仕事を通じて世の中にどう貢献したいかです。
これはどちらかだけでは持続可能なキャリアをデザインするのが難しくなるでしょう。バランスをもって最適解を見つけていくこと、これが「私らしいキャリア」の実現に大切になります。

ジグザグなキャリア

皆さんは子供の頃に書いた将来の夢を覚えていますか?そして、その夢を実際に叶えることが出来ましたか?
スタンフォード大学のクランボルツ教授がキャリアには【Planned happenstance-計画された偶発性ー】があると提唱しました。これは【偶発的計画性理論】とも呼ばれていますが、 研究では18歳の時になりたいと思っていた職業に50歳の時点でなっていた人はたったの2%だそうです。

残りの98%は自分が想像もしていなかった会社で働いていたり、働き方をしていたり、思い描いていた未来とは違うのです。しかし、これが不幸かと言ったらそうではなく、思い描いていた将来とは違うことをしていると言うだけです。

就職活動や転職活動をしている中で、思いがけないご縁や偶然の積み重ねで入った会社が自分の天職になることもあります。上原さんはこのことを「まっすぐなキャリア」と「ジグザグなキャリア」と言う言葉で表していました。

“個人のキャリアは思いがけないもの”

もちろん失敗もあると思います。ですが、その中にもチャンスがあります。
私は、ジグザグなキャリアを進んでいく中で出会う機会が、想像していなかった自分に出会える機会なのかなと思います。

偶発的計画性理論はどこにでも存在する

今回上原さんのお話を聞き、冒頭で述べた「私らしいキャリアデザインとは何か」をもう一度考えてみました。
私は高校生の頃、将来は英語を使った仕事をしたいと思っていました。なので、大学は国際関係の学部か、英語をたくさん学べる学部に行きたいと思っていたのですが、当時の進路指導の先生から今の大学を教えてもらい勧められました。

聞いたこともない学部だし、国際関係に行きたい私は、経営学…?となりましたが、せっかく勧めてもらったしオープンキャンパスに行ってみよう!となり、大学に足を運びました。授業形態やキャンパスの様子、全てが今まで私がイメージしていた大学とは全く違ったのがとても驚きで、衝撃を受けました。今まで国際関係にしか興味がなかった私ですが、オープンキャンパスに行ってすぐにここで勉強したい!と思い、この大学に入学しました。

このような偶然とご縁が重なって今の私があることは、今回のお話と重なる部分がありました。

 

この大学に入り、私は人材関係や働き方などに興味を持ちました。今年始まったゼミでは主に働き方や人事関係について学び、WLB(ワークライフバランス)という働き方にスポットを当て深く勉強をしました。

今回のテーマの私らしいキャリアや子育てと仕事の両立はWLBと共通している部分が多いです。

どちらにも言えるのは、「正解が無い」と言うことなのではないかと思います。

自分の強みを活かして仕事をしても、子供との生活を大切にしながら仕事をしても、自分が選んだ道を自分で正解だったと思える行動をすることが1番大切なのではないのかなと思いました。

人によって多種多様な働き方があります。

それぞれが“私らしいキャリア”を見つけて、心豊かに過ごせることが何よりの働き方なんだと強く感じました。

株式会社アイズプラス インターン
松尾理央

大阪生まれ、大阪育ち
桃山学院大学ビジネスデザイン学科・ビジネスデザイン学部3年
本を読むこと、音楽や映画を見ること、人と話すことが好き
趣味は走ること(毎日必ず5キロは走ります)
アウトドア派なので休日はよく外に出かけています。

人材やコンサルティング、広報業などに興味があり、大学で受けたモチベーションや感情についての授業を通した知ったEQに関心を持ちました。
「働く」と「感情」の相互関係性をはじめ、感情は日常生活にどのように影響を与えているのか等、感情についてより詳しく学びたいと思っています。