Six Secondsーシックスセカンズー イケてる先生のEQ研究室 コラム 全ての記事 編集長ブログ

共感力を高めるなら、まず自分に共感する

2026年が始まり半月が経ちました。
時が過ぎゆくのはあっという間。
多くの人がお仕事だけでなく色々な役割を果たす現在、
タイムマネジメントが課題だなと思っています。

さて、以前学生さんからいただいた、ある質問が、ずっと私の中に残っています。


「私はあまり共感力が高くない気がします。
人の話を聞いてもあまり共感できません。
どうしたらよいでしょうか」

この「共感力」とは、一体何なのでしょうか。

「気持ち、分かるよ」
「私も同じ」
「それは辛いよね」

こうした言葉は、私たちが日常でよく使う“共感の表現”です。
けれど私は、共感力がいつの間にか
相手に同意すること、相手の気持ちを理解しきること
として捉えられてしまっているのではないかと感じています。

この相談をくれた学生さんも、
「共感力が低い=同調できない、理解できない」
という意味で捉えているように思えました。
そして多くの場合、人への共感ができないのではなく、
自分自身の感情に向ける共感が、後回しになっているだけなのではないか
そんなふうに考えるようになったのです。

しなやかな共感力を持つ人の共通点

これまで多くの人と関わる中で感じているのは、
人への共感が自然にできている人ほど、
自分自身の感情にも丁寧に向き合っている、ということです。

自分を後回しにせず、
「今、自分はどう感じているのか」を確かめながら相手と関われる。
だからこそ、共感はしても自分の気持ちや意見を失うことなく、
相手を受け入れることができる。
それが、本当の意味での共感なのではないかと感じています。

そうした共感力は、
生まれつきの能力の高さというよりも、
自分への共感を大切にしてきた結果なのではなのかなと
考えるようになりました。

共感力は「経験」と「視点の数」で育つ

人への共感は、生まれつきの才能ではなく、
どれだけ多様な感情や背景に触れてきたかによって育つ力です。
ただ、人生で経験できることには限りがあります。
すべての人が同じ立場や状況を体験できるわけではありません。
だからこそ、当たり前の事を言うかもしれませんが、
本を読んで欲しいと親心ながら思ってしまいます。
読書は、自分とは違う人生や感情を安全に疑似体験させてくれる、
共感力を育てるための優れたツールなのです。

そして以前学生に聞いた驚いたことが!
それほど興味はないドラマでも話についていくために
二倍速で見ていると…
『それほど興味はない』ならば見なくても良いではないか?
その時間を自分の好きなこと、自分を大切にできることに
充てて欲しいと心から思ってしまいました。

自分への共感から始まる、しなやかな共感力

共感力を高めたいと感じた時、
無理に人と関わりに行く必要はありません。
まずは「今、自分はどう感じているのか」と問い、
自分の心に寄り添うこと。
そして経験や色々な人たちの生きざま、価値観に
触れることを通して、他者の感情に触れてみること。
その積み重ねが、
人にも自分にも誠実でいられる共感力を育てていくのだと思っています。

(株)アイズプラス EQ+LAB.編集長
Six Seconds EQプラクティショナー
杉山 夕希子

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