EI2020が開催されました!

EI2020カンファレンスレポート

先日、アメリカではイェール大学EIセンターRULERとEIトレーニング会社のOji Life Labが主催したEmotional Intelligence(EI)2020のオンラインカンファレンスが開催されました。
告知からわずか3週間。
2日間のカンファレンスには世界中から延べ4000人の人が参加したそうです。
私が見た限りでも様々な企業(特にトップの方々)、教育者、母親など参加者の出身も職業も様々。参加者や主催者ともチャットで活発な意見交換ができ、EI(EQ:感情知性)を日常に取り込むヒントになる学びが多くありました。

必要なのはEmotional Revolution:感情革命

EI2020の中で注目されたのが【Emotional Revolution:感情革命】と言う言葉。
コロナ禍において全世界的に多くの人が行動を制限され、窮屈な生活が余儀なくされました。アメリカでのコロナ発症者数は全世界でトップとなり、失業者数の増加は尋常ではなく、今もなお、在宅ワークやオンライン授業が継続し、大人も子供も窮屈な生活が続いています。そんな中で心配されるのが精神的苦痛やストレスの増加です。
ある保険会社のレポートによるとコロナになってから67%の親が不安や憂鬱な気持ちを一日中抱えており、42%の親が子供の行動に変化が起きたと報告しているとのこと。
オンライン授業や学校閉鎖で学校とのつながりが減ったと話す子供たちは20-40%、大人においては仕事からの離脱感は50-60%にも上っているそうです。

イェール大学EIセンター所長であり『Permission to Feel』の著者であるMarc Brackettさんをはじめ多くのパネリストやゲストスピーカーが今こそ感情に注目し、EIを学び開発することで致命的な感情崩壊を回避していくこと、より良い社会生活を送る為に今こそ感情知性が必要なことを訴えています。

”その砂嵐が終ったとき、どうやってそいつをくぐり抜けて生きのびることができたのか、
 君にはよく理解できないはずだ。いや、ほんとうにそいつが去ってしまったのかどうかも
 確かじゃないはずだ。
 でも一つだけはっきりしていることがある。
 その嵐から出てきた君は、そこに足を踏み入れた時の君じゃないっていうことだ。”
                                  村上 春樹

教育業界で注目されるSEL

感情と言うのは生まれながらに誰もが持っているもの。
大人ならば誰しも、感情が自分のパフォーマンスや人間関係に影響を及ぼしていることを知っているでしょう。
子供にとっても同様に感情が学ぶ姿勢や成績、そして友人関係、学校生活の至るところに多大なる影響を及ぼしていることを知らなくてはならないのです。
そこで注目されているのが、このSEL(Social Emotional Learning)であり、日本語では「社会性と情動教育」と言う言葉で表されています。

つまりEQを教育に取り入れ、感情を学び、感情を処理する方法を知り、感情を押し込めてしまうのではなく理解してそれを活かす、軽減する等の方法を知っておけば、反射的で習慣的な対応ではなく、コントロール出来るようになります。そして自分の感情を理解することで、他の人の感情や行動を理解できたり、思いやることが出来、より良い生活、学ぶ姿勢や環境に結びついていくということです。

子供たちにとって感情を学ぶことは例えば英語を学ぶのと同じように、自分を理解し誰かを理解するためのツールになると考えられているのです。

※写真上段右:イェール大学EIセンター長Marc、左:CASEL代表Karen、下段:いち早くRULERを学校に取り入れた学校の校長Dawn

特にアメリカではこのコロナ禍に、警察官によるジョージフロイド暗殺事件に端を発した長年続く差別問題も浮き彫りなり心を痛めている生徒や保護者が多くいるので、このSELには更に注目が集まっています。どんな感情を持つことも許し、表現できる場を作るとともにその声に耳を傾けることで、子供たちにトラウマを残すのではなく未来に繋がる教育をして行きたいとDawnは話していました。

私たちに必要なEIと言うスキル

感情は無料だということ。
アメリカでは貧富の差によって受けられる教育にものすごく大きな差があるけれど、感情教育には大きな施設も教材も必要としないのです。毎日、毎時間、どこに居ても、どんな文化だろうとも感情を感じない人はいません。
EIを学び、活かすことはより良い人生を送るために必要不可欠なものなのです。

リーダーシップ、決断、創造性、やり抜く力、、、どれをとってもEIは欠かせないもの。
そして感情は色々な先入観に左右され、伝染するものです。
EIを知って活かすことでより良い環境を皆で作っていくことが必要なのです。

Spread the HOPE, Not the fear.
-不安を広めるのではなく、希望を広めようー

これから新学年度が始まるアメリカ。
今後ますますEIに注目が集まることは間違いありません。
SELについても今後発信していきたいと思います。

EQ+LAB.編集長
杉山夕希子

 

EQ+LAB.では皆様に気軽にEQについて知って頂ける場として、インスタグラムを開設致しました。
こちらも是非ご覧ください。 @eqpluslab
https://www.instagram.com/eqpluslab/

RULERについての記事はこちらもご覧ください。
https://is-pluseq.com/1065/