今年も大変お世話になりました。
2025年も残すところ数日となりました。みなさま、いかがお過ごしですか?
私にとってこの2025年は、娘たちのことで心が大きく揺れ、
そして仕事の面でも試練と挑戦が多い一年でした。
EQを知っていて良かった!と思うことは年々増えて行きます。
年末年始、少しゆったりするお時間がある方は、
より心豊かに思い描いた2026年を歩めるように
是非自分の心と向き合う時間を取ってみて下さい。
今日は年の瀬に振り返って私が感じた
『環境が人をつくる』をテーマに書かせて頂きます。
教室で感じる、言葉にならない「空気」
アイズプラスでは4年近く、短大でEQの授業を担当しています。
そして、毎年同じようなことを感じます。
同じ内容を、同じ教材で、同じように進めているはずなのに、
クラスごとに流れる空気がまったく違うのです。
あるクラスでは、皆のお顔が緩んでいて安心感があり、活発に言葉が交わされていきます。
一方で、発言は少なく、授業に対してや私たちに対して壁を感じるクラスもあります。
目に見えないけれど確かに存在する「空気」が、人の振る舞いや感情に影響しているのだと、
教室という小さな社会の中で実感する日々です。
一人の言葉が、場を変えていく
印象に残っているのは、一人の言葉が場の雰囲気を変えていく時です。
例えば私たちの授業では「ふきだしくん」やチャットなどを活用して、
生徒の皆さんの意見を聞くときがあります。
少し棘のある発言が出ると、同じようなトーンの言葉が続き、
空気が重くなっていくことがあります。
少し言葉かけをすると、その重くなった空気は変わります。
他にも、誰かが勇気を出して素直な疑問や感想を口にすると、不思議と周りも話し始めるのです。
EQの視点で見ると、感情は個人の中にとどまるものではなく、
その場に広がり、共有されていくものなのだと感じます。
改めて、私も最初にEQを学んだ時に聞いた「EQは高ければ良いと言うものではない」
という言葉を思い出します。
自分だけのスキルではなく、環境とともに育つ力なのかもしれません。
娘の受験を通して気づいたこと
この数年、娘たちの受験をそばで見守る中で、同じことを家庭でも感じるようになりました。
勉強の内容や時間以上に、どんな環境で学んでいるかが、
子どもの表情や姿勢に大きく影響しているように思うのです。
塾やクラスの雰囲気、先生の言葉、そして家で交わされる何気ない会話。
親である私自身の感情(焦りや不安や勝手な期待など)もまた、環境の一部になります。
結果を出すことだけでなく、力を発揮しやすい空気を整えることも、
大切な関わり方なのだと気づかされました。
環境に身を置く、そして環境をつくる
年末を迎え、今年を振り返りながら、自分はどんな環境に身を置いてきたのだろうと考えています。
同時に、来年はどんな空気の中で過ごしたいのか、どんな場をつくる人で
ありたいのかも問い直しています。
EQは、自分の感情に気づくだけでなく、
周囲にどんな影響を与えているのか、そしてどんな自分でありたいのかを、
さまざまな角度から見つめ直す力でもあるのかなと感じています。
人は環境に育てられ、そして知らないうちに環境をつくっている存在。
そのことを胸に、新しい一年を迎えたいと思います。
2025年12月30日
EQ+LAB.編集長/Six Seconds EQプラクティショナー
アイズプラス 杉山夕希子
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