コラム コラムニスト 全ての記事 池照佳代

行動量の多い皆さんと私へ

「行動量が多い!これ、まさに私です!!」
先日、今年2度目となるEQリーダーセミナー実施してきた株式会社コンカーの会場からはこんな声がうかがえました!コンカーの皆さんとは、数年前に人事制度構築からお手伝いをさせていただいてからのご縁です。

実は私自身も「行動量は多い」傾向です。
これって、どうゆうことなのでしょう。

行動の量

皆さんは「行動の量」を気にしたことがありますか?

行動の量=何かを感じる、考える量ではりません、
何かしら、「行動する量」です。
弊社で取り扱うEQ検査のうちの一つ
EQI(行動特性検査)は、この「行動の量」を計る検査です。

EQI検査⇒ https://is-plus.jp/eq-service

この検査は、以下3つの項目で行動量をみています。
・自分の内面に関心を向け気持ちをマネジメントする知性
・対人関係構築の際に発揮する知性
・周囲の状況に注意を向け行動に移す知性

行動の量が多いとは、これらの項目のいずれか、または全てにおいて、「たくさんの行動をとっている」ということです。この量は日本人ビジネスパーソンをメインとした分母上の偏差値数値として項目毎にスコア化されます。この検査の読み方の一つとしては、スコアが高い(行動量が多い)ほどいいということでは決してなく、
それぞれが「目指す姿」になるための適切な行動について考えていくためのツールにすることが大切です。

なぜ、「行動量」?

「EQ(感情知性)の検査なのに、なぜ行動量?」なのか。

実際の行動に行きつくまでには 
感情⇒思考・観察⇒行動という段階が一瞬のうちに動いています。

 何よぶつかってきて!文句言おう(感情)
⇒あれ、何か抱えてるかしら(思考・観察)
⇒あ、赤ちゃんがいたのね、文句じゃなく笑顔だ(行動)

f:id:isplus1:20190913114907j:plain

実際の行動にいきつくまでにどんな感情が自分に起こり、どんな思考や観察を経て行動が発揮されているのか、行動の量を計ることによって自分自身を振り返り、自己の開発につなげていくために「行動の量」に着目しているのです。
検査結果が行動量であることは、自分自身に向けて、そして周囲に向けた行動そのものについて測れることからメリットがあります。
一つひとつの行動について考える際には、いろいろ考えていても行動に出ない人もいれば、考えるより先に行動が出てしまうこともあったりする訳です。
この検査では、自らが思い描く成果に結びつく行動になっているかを検証することができます。

行動量が多いとは、文字通りこれらの検査項目にいきつくまでの感情x思考・観察そして行動にいきつくまでの行動をたくさんしているということになります。

この検査はスコアが高ければいいというものでなく、高いためのメリットもデメリットもあり、また、低いためのメリットもデメリットもあります。
自分がどうなりたいか、ただそれだけを描くことでどの項目を開発する(伸ばすか、低めるか)を決めて取組んでいきます。
ちなみに、アイズプラスのEQトトレーニングは、開発のためのヒントが全て提示されています。

行動量が多いって私にとってどんな意味なのか

「どんな風に変わっていたいんだっけ?」と質問した私に、「休み方ってかんがえたことないな。。。」と。
意識的な行動が多く、観察眼もある、お客様のため、目標達成のため、仕事の場面だけでなく、土日も含めてフルパワーで活動している。

実は私自身、10年前に私自身がこの検査を最初に受けた時、やっぱりどの行動量も最高レベルで高かったんです。それは、「嬉しい」よりも「やっぱりか、、、」でした。自分でもわかっていた結果になって、「はっとした」ことを覚えています。

大切なことに大切な時間を使うことをせず、様々なことに対し自分のキャパや休みを取り除き、「やりすぎ」な自分を自覚していたからです。それをアセスメントで数値で突き付けられ、目が覚めた気分がしたことを覚えています。

私自身は、このEQの学びを得てから自分自身に「空白の時間」を意識的に取り入れ、全体的な行動の量を下げることを目標としました。「やりすぎ」でかえってパフォーマンスを落としかけていた自分から、自身のありたい姿を描いて自分の「行動量」を調整するようにしました。
2年後、私の行動量は見事に適切量に近づき、なにより精神的な余裕とイライラしない自分に出会えたことが一番の収穫でした。

「スケジュール帳はうめていいよ。でも、”なにもしない自分のための時間”を週に1回3時間、もしくは1日15分 スケジュールしてみて」
これが私からの開発アドバイスです。 

「行動量が多い」それを本人が意図し、ありたい姿になっている場合はそれでよし。
もし、何かしらそこからの変化が必要と思うなら、ぜひ一緒に変化をつくっていきましょう。
自己採点するタイプのこの検査にはもちろん限界はあります。妄信する必要もないし、軽視することもない。
一つのサインとして、自分の行動を振り返ってみる材料にできるボロメーターとして活用できます。

一日15分については、以前の私のブログでも話していますのでご参照下さい。
⇒  1%の成長(=15分)って言う発見

EQは仕事だけでなく、人生の質を向上させる視点であり、ツールです。

私たちはは時間だけは皆平等に与えられています。
この24時間をどう使って自分をマネジメントするかが自分の心身の状態や健康を創っていくのです。

株式会社アイズプラス
池照佳代