なぜお昼を食べるのか?
「なぜお昼ご飯を食べるのですか?」
これは私が新入社員に投げ掛ける問いです。
新入社員は、多くの場合キョトンとします。
では、みなさんにも同じことを問います。
「なぜお昼ご飯を食べるのですか?」
「12時になったから」でしょうか?
「お昼休みだから」でしょうか?
「お腹が空いたから」でしょうか?
ルーチンワークとして毎日決まった時間に決まった食事を摂る方を除き、多くの場合、何も考えず条件反射的に「12時になったから」または、「お昼休みだから」お昼ごはんを食べているのではないでしょうか?
この状態はまるで、ある時間になると餌を与えられる家畜のようです。自分の意思によって食事を摂っていると言えるでしょうか。
チコちゃんに「ボーと生きてんじゃねぇよ!」と叱られそうです。
次にみなさんは、お腹が空いたことをどのように知ることができるでしょうか?
お腹が空いたことを知るためには、感情の力が必要になります!感情が伝えようとしているメッセージや情報が何であるかを知ろうとすることで、お腹が空いたことを知ることができます。
感情が伝える情報を知る
お腹が空くと「イライラ」する。
これは、餓死しないために攻撃的になり狩りに行くことをメッセージとして伝えようとしています。
「不安」になる人もいるでしょう。次の食事は、いつになるのだろうか?食料を確保しろというメッセージです。ネガティブな感情は、厄介で扱いに困るばかりではなく、私たちが生きるために必要な情報を私たちに伝えてくれます。
本当にお腹が空いているか?どの程度お腹が空いているか?体が何を欲しているか?
そうした情報を伝えてくれるのも感情の働きです。
ボーと毎日が爆然と過ぎてしまうのは何だか味気ないですよね。自分の感情に目を向けて感情が伝えようとしている情報を掴むことで、平凡な日常にも生きている実感が得られ活きいきとした毎日が送れると思います。
シックスセカンズジャパン アドバンスドEQファシリテーター
データ分析センターフェロー
三森 朋宏