こんにちは!編集長の杉山です。
2020年、今年は東京オリンピックの開催もあり、ワクワクする一年になりそうですね!
今年私の深めたいテーマは”EQと教育”、”EQと子育て”です。
こちらの【編集長、シリコンバレーに行く!】でも沢山ご紹介していけたらと思っています。
なぜこのテーマにしたかと言えば、EQ(心の知能指数)について学び始めた数年前、”EQが教育者や教育機関で学ばれたら子供たちにきっと良い変化が起きる!””子育てする上でもっと早くに知っていたかった!”と心の奥底から思いました。その頃、長女は小学2年生。先生が体を壊したことから精神的にも参ってしまって休みがちになりました。そのせいで色々な先生が出入りし、宿題も進め方もまちまちな毎日に子供たちも振り回され、疲れて、学級崩壊寸前のところまで来ていました。どうしたら子供たちがより輝き、安心して学べる環境が作れるのだろうかと悶々と考える日々にEQが光を与えてくれました。
アメリカに来て5カ月。毎月書いていますが今の学校で長女は毎朝【成長型マインドセット】を学び、自分の気持ちを書き、分かち合い、時にディスカッションすることで感情を整理したり、共感したり、感情を高めたり、落ち着かせたり…。これが自己肯定感を高めることに大いに役立っています。
さて、自己肯定感においては諸外国の中で断トツ1位を誇るアメリカ。
ここで数年前から大人気になっている漫画本があります。
1980年代後半に思春期を迎えた著者であり主人公のRaina Telgemeierが実際に体験してきたことを書き起こした漫画です。2010年に発売された『Smile』を皮切りに、『Drama』、『Sisters』と人気シリーズになり、2019年に発売された『Guts』では読者のリクエストに応えるように彼女自身の苦悩と葛藤の日々がより鮮明に描かれるようになり更なる大ヒットベストセラーになりました。
漫画本に全く興味を示さなかった長女が大絶賛して薦めてくれたこの本。あまりに次々にこの著者の本を読むので、どれほど面白いのかと読み始めてみたら、想像以上にEQの世界に通じるものがあり今では私が夢中になって読み漁っています。
子供たちの心のサポート、これから起こり得る成長過程での友人たちとの葛藤や亀裂、家族との向き合い方を実体験から語り、色々な感情を持つこと、他の人とは違った感情があることを受け入れること、一言では言い表せない感情や胸の奥に潜む恐怖心・不安を追いやってしまわないことなど、子供たちの心を開放するストーリーで今までの漫画とは違った意味でこの著者Rainaは子供たちのヒーローになっています。
Amazon Japanでも販売していますので、ご興味ある方は是非読んでみてください!
→Guts by Raina Telgemeier【Amazon】
余談ですが、私自身は小学校高学年~中学校にかけて母の影響もあり『赤毛のアン』にのめりこみました。行ったことのなかったカナダの大自然や文化に惚れ込み、プリンスエドワード島に行くことを夢見る少女になりました。ちなみに『赤毛のアン』の映画は最初から最後まで号泣してしまい一緒に行った友人には呆れられ、ビデオにおいては画像が擦り切れるほど見て毎度感動していました。実際に数年前に母を連れて行ってみると日本人観光客ばかり…。ガイドさんによると『赤毛のアン』は勿論世界中で読まれてきたけれど、日本人にとっては日本とはあまりにかけはなれた世界だったから他の国よりも日本人が魅了されたのだろうと言うお話でした。
私は著者Raina Telgemeierの本を読みながら少し『赤毛のアン』を読んだ時の興奮と似たものを感じました。今では日本でも色々な情報を得られるのでアメリカの生活がそんなにインパクトを持って受け入れられることはないとは思いますが、この本には実際のアメリカの日常が詰まっています。是非留学や転勤などでアメリカに来られる方にも読んでもらいたい一冊です!(多分一冊で終わらなくなると思いますが…)