ゲストコラムニスト:柴田由美
大学では建築学専攻し、照明デザイナーとして職業人を開始。
地元に戻り、画面デザイナーとして製品作りに携わる。
モノだけでなく、在り方をデザインしたくなり、社内転職。
福利厚生、社会貢献を経て、現在は人材育成を担当する。
多様な人材の意欲をデザインするための方策を日々考え、取り組んでいる。
感情をこまめにリカバリーすること
言葉にならない「なんだかなあ」と感じることはありませんか。
誰も見てくれていないと思った時、自分を肯定できなくなったり、支える何かが必要になった時、EQを知っている人は、「お!きたな」と感じ、自分の状態に合わせた適切な行動を取ることができます。
「これはすごい!」と言うのが私がEQと出会い感動したことの一つです。
職業人初期は、デザインの仕事に就いていたこともあり、「人前で話す」という大きな舞台に上がる時はどうやって気持ちを奮い立たせれば良いか?を中心に感情をコントロールしていました。プレゼンの日には、服装を選び、高いヒールの靴で、いわば戦闘体制のような状態でその場に挑んでいました。乱高下する自分の感情を持て余し、仕事が手につかなくなるような経験もしました。長年の経験の後、職種も変わり、プレゼンテーションの場に立つことが減ってきた頃に、EQに出会いました。外圧の兆しを予測したり、ちょっとした日常の中で起こる感情のつまずき、凹み始めた自分にいち早く気づくことで、早めに自分を修復モードに入れられることを知り、きちんとキャッチ、セルフケア、こまめなリカバーの必要性を痛感しました。
「女性活躍推進」に関わる
EQと知り合ったのとほぼ時を同じくして「女性活躍推進」に関わるようになりました。
最近は、社内にも色々なタイプの女性がいます。『天上天下唯我独尊』言いたいことが言えて、やりたいことのために軽やかに邁進できる女性も増えてきました。その反面、絶対多数の男性社会の中で「私なんて」と、実際口にされる女性は、いまだに多いのです。自分自身の感情との付き合いかたが下手で、様々なことにつまづく様子に老婆心ながらもハラハラしながら見ています。
彼女たちと関わっているうちに、日々のそんな些細なつまづきをケアしたい、せっかくの人生なのだから「私だからこそ」と言う彼女たちの強みを見つけてキラキラし続けてほしいと思うようになりました。相手との比較で見いだされるのではない自分を見つけ「こんなところが好きかも」と考え、「だから大丈夫!もう少しできる」と思えるようになるために、ちょっとの間、水先案内人をすることは自分の役割だと今は感じています。
指先を確認して心の栄養補充
私が戦闘態勢でプレゼンに挑んでいたように、【気持ちを切り替えるための方法を準備しておくこと】は既に多くの方が実践しているでしょう。では、あなたは日ごろ何を準備していますか。持ち物?着る物?音楽!という人もいると思いますが、自分が納得がいくように準備すること自体がストレスになってしまう場合もあるでしょう。実際、私は面倒くさがり屋なので、年齢とともに戦闘モードは消えていきました。
そんな中、自分ならではの「結構できてるじゃん、いいとこあるじゃん」と思えるところを一緒に見つけていくことが大切だと思っています。
現在私は、ネイルの力に注目し、広めて行きたいと願っています。指先は、道具がなくてもすぐに自分自身で見ることができるのが理由です。キーボードを打つことも増え、結構目に止まる場所です。自分だけが知る、心を支える気持ちを実際に描くこともできるのがこの小さなキャンバスなのです。。
では、いつも自分の指先が完璧にできているかと問われると、残念ながら違います。マニキュアすら塗っていないこともあるし、冬は手が荒れることもあります。そんな時は「あれれ・・・ケアもできてないなあ、やっぱりだめだ・・・」ではなく「そうか!今、ケアする余裕が持てていないのかな?これではうまくいくこともいかないね、自分!」と読み替えて、そんな日は早めに仕事を終え、ゆっくり休むことにしています。これがEQを学んで得られたことの一つ、【プラス思考】【自己肯定感】だと思っています。
ぢっと手を見る
啄木は、自分の手に何を見て感じたのか、現代の私には知るよしもないですが、こんな一節があるのをご存知でしょうか。
はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
ぢっと手を見る石川啄木『一握の砂』
私は今日もぢっと手を見て、今の状態を感じ取り、自分を好きになれる魔法の言葉を生み出すようにしています。
柴田由美
EQGA公認 EQトレーナー(認定番号:EQT-0906)
(株)ワークライフバランス 認定コンサルタント
一般社団法人リードフォーアクション認定 リーディングファシリテーター
ネイル関連の資格
ネイリスト技能検定3級(JNEC)
ネイルサロン衛生管理
JNAフットケア理論検定
EQ+LAB.はインスタグラムでもEQに関する情報を配信中です。
こちらも是非ご覧ください。 @eqpluslab
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