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金沙利(きむさり)です。この3月31日でインターンは卒業しましたが、本日は、アイズプラスのインターンを通して、EQについて学んでいた私自身が、生活の中で、どんな変化を感じたかについてお話ししたいと思います。
ゴールが見えない論文執筆
私がこの一年間一生懸命取り組んだことの一つが論文の執筆でした。「論文を執筆することにEQがどんな風に関係するの?」と思われる方もたくさんいらっしゃるかと思います。ただ、実際に私はEQという観点を持っていることで、救われることがありました。
私は文系の修士課程に在学する大学院生でした。文系の修士課程の人がどんな生活を送っているかイメージがつかない方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの場合は、論文を書くことに追われます(笑)
研究テーマや研究方法にもよりますが、文献や資料のリサーチ、それに基づく執筆の場合は、一人で行うことが多いため、孤独を感じることが少なくありません。また、研究は「ここまでできればOK」という明確なゴールはないため、終わりがないように感じられることもたくさんあります。
そんな中で、私は論文執筆のゴールが見えないことから、不安になったり、悶々と過ごしすだけのような日々もありました。
しかし、EQに出会って、自分自身の感情と向き合う時間を作るようになりました。その結果、論文執筆にメリハリをつけて取り組めることができるようになりました。
自分のやる気を引き出してくれたEQ
「なぜ自分が不安に感じるのか」「何がモチベーションを上げてくれる要因となるのか」について考えてみると、私の場合は、不安感を常に持ち続けていることの要因として以下のことが考えられました。
- 自分の研究が誰かの、もしくは、何かのためになっているのかという確信が持てないこと
- 論文の方向性は果たして正しいのだろうかという疑問が毎回浮かぶこと
などが挙げられました。2点目に関しては、本来、論文の方向性に「正しい/間違い」はないはずなのに、「正しくないといけない!」というような必要のない強迫観念を感じていたように思います。
一方で、モチベーションを上げるためには、
- 肯定的なものであれ、批判的なものであれ、自分の研究に対してコメントをもらうこと
- カジュアルに自分の問題関心(論文の内容含む)について話すことができる機会を持つこと
- 単純に人と会うこと
が大切であることに気づきました。3点目に関しては、コロナ渦で、人に会えない期間が長期になるにつれて、自分が少しずつ疲弊してしまっていることにも気づきました。これは、EQセミナーなどを通して行ったMood Meter(※)などを通して、改めて気づくことができました。自分は、人と会って話すことで、エネルギーをたくさん充電するタイプだったようです。
こういった小さな日々の気づきが、論文執筆を最後まで楽しく乗り切るためには、どうすればいいかについて、私自身に考えるきっかけを与えてくれました。
感情を我慢しない!受け止めて「楽しい」「面白い」に変換させていく
論文執筆は今振り返ってみても、ものすごく辛いと感じることが多くありました。EQを知るまでの私は、その「辛い」「大変だ」という気持ちにただ蓋をするだけ、とりあえず乗り切ろうという風に向き合ってきました。
しかし、そうではなく、十分にそれを受け止めて、「なぜそうなのか」を考えること、その上で自分の感性に合わせて、「楽しい」「面白い」などの私に喜びを与えてくれる感情を自分で引き出そうと思うようになりました。
おかげで、何度も立ち止まりそうになりながらも、無事論文執筆を終えることができました!
この1年は、とてもEQに支えられた1年でした。今回は、論文の執筆に焦点を当てましたが、これは学生生活全般にも言えることだと思います。まさしくEQの「自分の感情を無視せず、受け入れ、それをポジティブな方向で活かす」一見単純に見えるこの過程が、もしかしたら、私たちの日々をより良く変えてくれる大きなヒントになるかもしれません。私自身は、それをとても実感できたのが論文執筆とEQでした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
※ムードメーターとはイエール大学EIセンターで開発された感情の一覧表。エネルギー×フィーリングの10段階評価でそれぞれのマスに感情があてはめられている。
金沙利(きむさり)
東京大学大学院総合文化研究科修士課程所属。
株式会社アイズプラスでインターンとして記事の執筆を担当。
今後は、様々な形で、「どんな人でもタレントを最大限に活かすことができるような組織、コミュニティ作り」にコミットしたいと考えています。
金沙利の過去の記事:
大学生のレジリエンスの鍛え方
【キャリア×EQ】EQ入門セミナー第6弾が開催されました!
【キャリア×EQ】EQ入門セミナー第5弾が開催されました!
EQI受検体験レポート―EQI検査とフィードバックを通じて得られたこと―
【EQ入門セミナーレポート】「好奇心」から始まる”自分を主役にするキャリア”のつくり方
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