イケてる先生のEQ研究室 コラム コラムニスト 全ての記事 福島恵美子

感情に触れ、感情でつながる——「エモっちカード ファシリテーション講座」に参加して

「感情にうまく向き合えない」「誰かと気持ちがすれ違ってしまう」
そんな日常の“こころの揺れ”に、どう対処していますか?

感情を扱うことは、簡単なようでいて難しいです。
でもだからこそ、意識的に向き合う価値があります。
そんな想いから、先日『エモっちカード ファシリテーション講座』に参加しました。

この講座は、ファシリテーターとしての視点はもちろんのこと、
一人の人間として「感情」とどう付き合い、表現し、
他者と共有していくかを見つめ直す貴重な機会となりました。

感情の構造を捉える——プルチックモデルからの気づき

 

講座の冒頭では、感情の構造を理解するために『プルチックモデル』を使ったワークからスタートしました。

円錐状の図を使って、対角線に配置された感情の意味や関係性をグループでディスカッションしました。
たとえば「怒り」と「恐れ」は、生理的な反応が真逆であり、エネルギーの方向性が異なること。
「期待」は、隣接する「喜び」や「怒り」に変化する可能性があること。

感情カードを実際に並べながら視覚化することで、それぞれの感情の持つ“揺らぎ”や“つながり”を、体感的に理解することができました。

 

オノマトペで感情を表現する—伝わる・広がる表現力

 

次に取り組んだのは、擬音語・擬態語を使って感情を表現するワークです。

「きゅんきゅん」「にこにこ」「かんかん」
同じオノマトペでも、人によって快・不快の受け取り方が異なることに驚きがありました。

また、自分で絵を描いて感情を伝えるゲームでは、言葉だけでなく、音やイメージでも気持ちを伝え合えることを実感。子どもたちとのワークをする時にも出来そうなヒントもたくさんありました。

興味深かったのは、オノマトペがその時代の文化や感性を反映しているという視点です。感情表現にも“多様性”と“時代性”があることを、参加者の皆さんとの対話を通じて改めて感じました。

 

感情を軸にワークを組み立てる——実践から得た学び

 

講座の後半では、これまでの学びを踏まえて、実際にワークショップをデザインするセッションが行われました。

「プルチックモデル・オノマトべで感情を選ぶ(自分の感情の動きを振り返る)」「オノマトペで気持ちを言語化する(気持ちに寄り添う力を育てる)」「カードから物語を作り、対話をすることで感情の流れを体験する」——

感情を起点に据えたプログラムを考えるプロセスは、実践的だからこそ気づきに満ちており、他の受講者の方々のアイデアもとても刺激になりました。

『感情を扱うことは、人とつながる第一歩』——その実感を得られる貴重な時間でした。

これからはEQセミナーなどの場でこの『エモっちカード』を活かしながら、自分らしいファシリテーションのあり方も探っていけたらと思っています。

講座を運営してくださった皆さま、ご一緒した皆さま、本当にありがとうございました。

EQGA公認 プロファイラー
福島 恵美子

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