先日、2回シリーズで女性リーダーのマネージメントスキル向上セミナーを実施いたしました。16社22名の女性リーダーが集い、セミナーはパワー溢れる活発な時間となりました。プログラム内容は、第1講をシックスセカンズジャパン株式会社 取締役 勝又様にEQ(こころの知能指数)検査SEI※受検後のEQ(こころの知能指数)の解説と結果から考える自分自身の課題設定までを講義いただきました。自己理解が深まり、更には参加者同士が客観的視点を持ち共感したり、事例を用いてアドバイスし合う姿もありました。皆さんが気づかない内に「感情が人を動かす」「人が成果を生む」という状況になっていました。
※SEI:シックスセカンズ社のEQ検査
第一講:SEIの解説と結果から考える自分自身の課題設定
シックスセカンズ社のEQ(こころの知能指数)には8つのコンピテンシーと呼ばれるものがあり、この8つのコンピテンシーから考える強みを活かした関わり合いの解説を進める中で、映像を用いた説明は参加者の理解を深め大変効果的でした。自身の感情に気づき、結果を見据えた対応とは本来どの様に取ることが望しいのか、内発的なモチベーションは映像を見ながら自然と発揮されると言葉に出して表現している参加者もいました。第1講で「EQ(こころの知能指数)とは?」を理解しマネジメントスキルに活用する為の課題設定の入口に辿りつきました。1番良かった点は皆さんの参加意識の高さや理解から生まれ深まる感情により自己理解の納得感に繋がった事です。
個別面談
第2講実施までの1ケ月の間に参加者個人のデブリーフィングを私、田寺が実施しました。個別に面談できた事で個々に抱えている背景や課題が理解できた事は第2講に繋がる良い機会となりました。又女性リーダーとして前向きに葛藤している姿がノーブルゴールの追求や楽観性の発揮、内発的なモチベーションが下位コンピテンシーに反映されている事に気づきました。本来の目的はなにか?そこへの葛藤からストレスを抱え、ネガティブになりモチベーションが下がっている状態です。全体的に結果を見据えた思考は高く、冷静に状況判断し日々頑張っているけれど「なぜ?」「何が?」という解決したい課題に対し枠にはまってしまい、何処に向かって進めば良いのかがSEIに表れていました。
第二講:コミュニケーションスキルとタイプ別コーチング
第2講では、課題解決に向けてのコミュニケーションスキル、DiSCを活用したタイプ別コーチングの仕方を軸にセミナーを実施いたしました。シックスセカンズのFTAを活用し1つのタイプ事例を元に「感情」「思考」「行動」の傾向理解をディスカッションいたしました。冷静で合理的な管理職タイプ、質問の多い裏付け分析的な管理職タイプ、人間関係重視優しく明るい養護的管理職タイプ、同調力協調的管理職タイプ。管理職タイプは勿論部下にも存在し、自己理解から他者理解に繋げるコミュニケーションをレクチャーしました。ラストコーナーは自身の部下を想定したタイプ別コーチングに使用する目標設定のアクションプランを作成いたしました。このアクションプランが現場で実践され女性リーダーの皆さんのノーブルゴールの追求や内発的なモチベーションに繋がる事を期待したいです。
参加者からのお声
・同じ立場の女性リーダーと感情や考えを分かち合えた。
・自分自身が現場で実践していることが間違えではないと承認を貰えた感情になり嬉しかった。
・日常仕事に追われていたが、改めて客観的な視点で自分を見つめ直せた。
・デブリーフィングでは現状の棚卸が出来た。
・デブリーフィングで褒められたことで肯定感が高まり自信に繋がった。
EQ(こころの知能指数)の理解だけではなく、その後現場での課題解決に繋がる内容も良かったとのアンケート結果を頂きました。現在参加企業2社から継続研修依頼を頂きました。女性リーダーから経営者へ直接学びたい気持ちを伝えたそうです。正に「感情が人を動かす」と言う例です。
コラムニスト 田寺尚子
株式会社ヒューマン・ブレンディ