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Six Secondsコラム【マインドフルに食べよう!】

マインドフルに食べよう!-食事でEQを鍛える7つのヒントー

最近は「何を食べるか」にとても注目が集まっていますが、「どう食べるか」はあまり話にのぼりません。消化器心理学者のCaspar Poyck氏は「どう食べるか」は「何を食べるか」と同じくらい消化器の健康にとって大切だと言う沢山の証拠があると言います。

 

ボディマインドと食事

みんな感情が体に影響を与えてることは知っています。この二つは深く関わり合い、例えばストレスが数々の病気の一因となることも解明されています。消化器官のほとんどの問題は根にこの感情があると考えられています。胃潰瘍などが例に挙げられます。

 

「どう食べるか」が「何を食べるか」となぜ同じくらい大切なのか?

あなたは何を食べるかだけを意識していますか。それでは食事の半分の意味しか理解していないのと同じです。世の中にはグルテンや卵、乳製品などにアレルギーのある人もいます。だから私たちは“食べてるものが悪い!これをやめて、こっちをもっと食べれば私は健康になれる!”なんて思うのです。アレルギーを見つける方が、感情のアンバランスを探すよりもずっと楽なのです。「知ってる?私、すっごく不安なの。考えすぎるの。だから私の腸は過敏なのかもしれない!」なんて言う人は滅多にいません。

私たちにはプラスとマイナスの感情の二つがあると言われていて、もしマイナスの感情を抑えたい、マイナスの感情をなくしたいと思ったら出来ないことはないけれど、その代償は大きいでしょう。“これから不安や怒りなんて感じない、幸せと一体感を感じるんだ”なんて言えっこありません。このプラスとマイナスの感情は相互に作用していて、どちらも片方だけでは存在しないからです。不安のようなマイナスな感情はなかなか人に話しにくいものです。そこでシックスセカンズのEQや感情の受け入れ方を学んでみよう。

 

よくどうやったら感情が心地よい状態になるのかが話題に上がりますが、良いバランスを見つけることと感情を受け入れることが解決策になるでしょう。この受け入れると言うのはプラスとマイナスの感情を凌駕すると言うのが一つあります。人はみんな幸せな体験ばかりではなく、嬉しくない経験もいっぱいしています。でもどちらも自分の人生で、それを受け入れないとなりません。良い、悪いと一概に言えないのが経験です。これを事実として受け止めて、絶好の学ぶ機会だと思えばいいのです。

 

もしこの複雑な感情を抑えてしまったら、貴重な経験を自分に残せないということになります。不安と言う感情は肉体的な症状が出る前に起こる“自分のことを大切にしてね!”と言う警告だと思えば良いのです。

 

マインドフルに食べる7つの方法

それではどうやって食事をすれば良いのかのヒントをお伝えします。

1.時間をかける

出来るだけ座って、妨げになるものは消してリラックスして食べましょう。

2.一緒に食べる人を見つける

昨今は人と一緒に食べることが減っています。車で食べたり、移動途中で食べたり、一人で食べたり。誰かと食べることはとても大切です。

3.他の人と繋がる

もし出来ることならば座って、食事をする前にお互いに手を握りましょう。
誰かと接触することでストレスが減り、闘争心が和らぎます。私たちは小さいころから何らかの集まりのなかで育ってきているので、“自分はここに居場所があって、ここは安全な場所だ”と言う信号が体に送られます。食事を分かちあうことでオキシトシンが出て、私は安全で愛されていると感じることができるので、うつ病にもなりにくくなります。うつ病は人との繋がりが不足していることで起こることが多いと言うデータが沢山出ています。

4.急がない

食べる前に食べ物をしっかり見ましょう。五感を全部使って食事を見ているとよだれが出てきます。このよだれの中にはアミラーゼがあり、食事をもっと楽しめるよう消化を促します。唾液によってもっと味や食感を楽しむことが出来、満腹になるのも早まります。これが食事の基本です。

5.食べ過ぎない

腹6分の食事に抑えましょう。そうすれば胃は十分な消化分泌液を出すことが出来ます。よく噛んで腹6分にとどめればお腹の中で腐っていく食事の塊もなくなります。

6.呼吸をする

脂肪を燃やすのに呼吸は不可欠です。きちんと呼吸することでエネルギーが沸いてきて、疲労困憊の状態を防げます。

7.笑う!

笑うのは本当に素晴らしいことです。“笑いは最良の薬”と言われるほどです。冗談を言って笑いましょう。笑って喜びを感じましょう。喜びは癒し効果抜群です。これも食事の一部にしてください。

 

食事の目標が減量すること、エネルギーを得たり、良くない状況を緩和することかもしれませんが、何を食べるかと同じくらいどう食べるかは大切です。もっと裏にある感情を意識して、健康で継続できる食事習慣でゴールを目指しましょう。

 

Caspar Poyck氏:

カリフォルニアの消化器心理学者

http://www.bodymindandeating.com/

注)このコラムは許可を得て、Six Seconds社コラムを意訳しています。
  本文はこちらからご覧ください。