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ソーシャルディスタンシングが教えてくれたもの

外出禁止令の緩和

日本も非常事態宣言が明けましたが、世界で一番多くのコロナ発症者を出してしまったここアメリカでも、州ごとにスピードは違うものの規制緩和をし始めています。私の住むカリフォルニア州は州知事の指示の元、4段階のステップを踏んで緩和していくとのこと。
ようやく先日、外出禁止令から50日ぶりに一部規制緩和の日を迎えました。
今までは食料品店やレストランなど必要不可欠なビジネス以外は休業を余儀なくされていましたが、書店、衣料品店、生花店などでお客様の入店は禁止するもののネットや電話でオーダーしたものの持ち帰りは許可されることに。他にもトレイルや公園(遊具以外)、果物狩りなども許可され、気持ちの良い太陽の光を求めて多くのカリフォルニアンで賑わい始めています。

さて、そんな中でも感染拡大を予防するためソーシャルディスタンシング推奨のポスターやマークはあちらこちらに。今週末メモリアルデーの連休を迎えたアメリカは、人が集まりそうな公園にこんな丸が書かれ、他人との接触を避けるのに一役買いました。

ソーシャルディスタンシングが教えてくれたもの

ソーシャルディスタンシング(=感染拡大を防ぐための物理的距離)を守り行動することで、この数カ月私にとっては色々な気づきがありました。

散歩中やランニング中でも距離を保つために道を譲り合う優しさ。
ハイリスクの方たちが少しでも安心して買い物が出来るように時間帯を設ける計らい。
リモートワークやオンライン授業で見られた相手への気遣いやうまいパス。
バーチャルお誕生日会やオンライン飲み会で築いた友情…
今までになく友人や家族と繋がり、絆を強めた人も多いでしょう。

他にも強制的に働き方を変えたら見えてきたワークライフバランスや働き方改革。
多くの方が改めて自分自身の生活と向き合い、大切な人と向き合ってきたのではないかと思います。
それでもコロナ離婚などと言う言葉が取り沙汰された…それが緊急事態宣言下で教えてくれたものならば遅かれ早かれそうなったのでしょうから、致し方ないかもしれません。

他にも海が綺麗になった、空気が綺麗になった、ごみの量が増えた、、、など地球との向き合い方も然り。

残念ながら同じ価値観を持った人たちだけではないのが私たちの人間社会で、コロナと言う同じ敵に対して向き合った姿勢は違ったかもしれないけれど、本当に改めて色々な考え方があること、心の持ちようで人とのかかわり方は変えられることを思い知った期間でした。

当たり前と思っていたものが当たり前でないと知り、今まで持っていた価値観や世界観が思い切り揺さぶられて、こんなに家に籠っているのに自分でも気づいていなかった多くの感情と向き合いました。
家族と自分自身を見つめ、また仕事や友人たちとの会話を通して自分と多くの対話が出来ました。

まだ終息と言うわけではありませんが、皆さんの生活がコロナを経験したことでより良い方向に向かっていくことを願っています。

EQ+LAB.編集長
杉山 夕希子