感情の持つ学習効果ー感情が成績を左右する?ー

EQ+LAB.編集長の杉山です。
アメリカのコロナ発症者数が再度急増していることを受けて、今週から学校がオンラインに戻ったり、外出自粛を促す州が増えてきました。
学期末を迎えた娘たちの学校も対面での学校再開の目途は立たず、次の学期もこのままオンラインで継続予定です。
学期末と言えば【成績表】ですが、EQ(感情知性)やSEL(感情教育)の持つ学習効果やなぜ多くの学校でSELが取り入れられているのかレポートを交えながらご紹介していきます。

EQがIQを助ける

EQと言う言葉を知らない方もIQは知っている人は多いと思います。
IQが高い人は学力を問うテストで高い点数を取る傾向にはあります。
でもIQが低い人は同じテストで高い点数が取れないかと言うと、原因はIQだけとは言えないのです。
IQは生まれながらに持っているものでその値はほぼ変化しないと長年言われていましたが、最近の研究ではIQ値は上がることも逆に下がることもあると言う結果が出ているそうです。
ではそのIQを伸ばす手伝いをするのは何か?と考えると、そこには【非認知能力】、例えばモチベーションや自制心、忍耐強さ等のEQが存在しています。IQを高めるのには限度があるかもしれません。でも、EQはいくつになっても高めることも出来るし、残念ながら環境やマインドセットなど様々な要因で低くなってしまうこともあるのです。
こういうことからIQが高い人でも感情をうまく使っていなければ(EQが低い)、点数が低くなったり、パフォーマンスが落ちたり、良い選択が出来ずに描いていたような成功を手に入れることが出来ないこともあるし、IQが低い人でもEQをうまく活用して(EQが高い)、成績を伸ばしたり、より良い選択で人生成功する可能性が大いにあるという事が分かります。

なぜ教育にEQが必要なのか

例えば、泣きながらだったり、考え事をしている時やパソコンを開きながらごはんを食べたとき、せっかくの美味しいごはんが美味しく感じられない、「あれ?何食べたんだっけ?」と思うようなことはありませんか。
この半年、子供たちのオンライン授業の様子やクラスメイトの状況を観察しながら、勉強でも同じようなことが起きているなと実感しています。
感情よりもこれは物理的な問題ですが、「トイレに行きたい!」と考えている時、子供って分かり易くソワソワしてきます。でももうこうなるとトイレに行きたい気持ちに集中してしまい、もはやだれが何を話しているかも聞こえてこないんです。でもこの場合はトイレに行けば解決する一時的な問題です。

では感情はどうでしょうか。
誰かと喧嘩してもの凄く悲しい、苦しい、怒ってる等の感情を抱えたとき、その感情は思考を乗っ取ってその時の授業が簡単であっても難しくても投げやりになってしまったり、逆も然りで楽しくて興奮している時も話が右から左に流れてて聞き漏らしてしまったり。大人になるにつれてある程度はこのような状況に対応できるようになってくる方が多いと思いますが、2年生の娘のクラスを見ているとこの感情乗っ取り例はよく見かける光景です。そして残念ながら、この感情に乗っ取られやすい子たちはテストや宿題の提出などにおいても問題ありでよく呼び出されています。

教育者たちがEQの高い生徒は協力的でかつリーダーシップを発揮する傾向にあると報告していることからも頷ける状況ばかりです。

EQを親子で実践する!

我が家の娘たち、とくに2年生の次女は時々「あ~もう分からない!」と髪の毛をぐちゃぐちゃにしたり、くぅ~!!!と唇を噛み締めたり泣きべそをかき始めることがあります。そんな様子を見ていると以前の自分なら、その娘のカーっとなってくる気持ちが伝染して、特に自分の感情が穏やかでない時などは「そんなことしていたら分かる訳ない!」と火に油を注ぐような発言をしていました。

でもEQを学んで、とにかく自分の生活で実践するようになり、この一緒になってカーっとなってくる感情が減りました。
頭の中ぐちゃぐちゃ!と言わんばかりの小さな娘を前に最近は「今どんな気持ち?どんな感情を感じてる?」とまず質問して、エスカレートしそうなもどかしい気持ち、落胆した気持ち、当惑した気持ちなど彼女なりの言葉で話してもらうようにしています。その問題に対して分からない!と感じていることもありますが、そこから続く10個の問題に圧倒され「こんなに多い量こなすの?それは無理!」と感じていたり、間違えることが嫌だったり、色々な感情が眠っていて話すだけで落ち着いてくるのが分かります。
そして一緒に「どうしたい?」という話まですると、「こうしたい」「こう思う」という意見が返ってきて子供ってエスカレートする前に感情を放出させるとこんな風に違った考え方が出来るようになるんだなと興味深く感じています。

学校ともなると先生が一人ひとりにこうして丁寧に向き合うことは難しいです。
でも例えばSELと呼ばれる感情教育では生徒自身が感情について学び、より良い考え方や選択をするのに役立って行きます。娘のクラスでも現在行われていますが、先に書いたような生徒がいるように感情教育は一度聞いただけですぐにエキスパートになれる人は居ません。日々実践あるのみだなと実感しています。
もしもお子さんの行動や振る舞いに戸惑っているなら、EQを学ぶチャンスだと思います。

株式会社 アイズプラス
EQ+LAB.編集長
杉山 夕希子

 

先日のSix SecondsのCEOジョシュアの記事にも同じような例が挙がっていたので、まだ読んでいない方は是非そちらもご確認ください。→Six Secondsコラム【子供との衝突を減らす共感力】

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