Six Secondsコラム【デジタル世代に生きる若者たち】


テクノロジーが生活に欠かせなくなった今、子供たちは深刻な問題を抱えています。

イスタンブールに拠点を置くシックスセカンズプリファードパートナーのMuratは娘のAzraが6年生になった初日に「スマホを持っていないのは私だけだ」と相談されました。
実際クラスメートのほとんどがスマホを持っており、既にチャットグループまであるようでした。高校生になるまではスマホを持たせたくないと考えていましたが、結局スマホを買ってやることになりました。しかし1週間後、Azraはまたしても泣きながら帰ってきました。今回はクラスメイトとSNSで揉めたと言うのです。これは「デジタル世代に生きる子供たちに知識や使う術が備わっていない」と思い知らされることになりました。調べてみると多くの子供たちがこのデジタル社会に対処する準備が出来ていないことが分かったのです。

スクリーンタイムとメンタルヘルスの関係性

研究によるとデジタル技術の使い過ぎが10代のメンタルヘルスに悲惨な結果をもたらすことを示しています。特にSNSの使用が不安、抑うつ性、社会的孤立の増加を招いています。The American Journal of Preventive Medicineに掲載された若年者を対象にした調査によると、ソーシャルメディアを使用頻度の高い25%の人は他の3倍以上社会的に孤立していると感じている可能性があることが分かりました。研究者たちは思春期の不安やうつ症状の度合いがスクリーンタイムと関係していることを発見しました。
10代の若者はこのような問題があることは認識はしていますが、その状況を変える準備が出来ていないと感じているのです。

Pew Research Centerの調査では10代の90%がオンラインで過ごす時間を「問題だ」と感じています。半分以上(54%)が携帯を使う時間が長すぎると答え、41%はSNS使用時間が長すぎると認めました。
分かっていてもやめられないと感じています。10代の脳は神経生物学的あるいはホルモンの影響で周囲に適合し、好かれ、尊敬されたいと言う欲求を強めます。SNSは脳のソーシャルリワードセンターを活性化するように特別に設計されているので、多くの人に使用されています。ハイテク企業がユーザーの習慣強化のために使ったこの方法は10代の脳の脆弱性と完全に一致するのです。

デジタル世代の子育てに必要な5つのヒント

心理療法士、子育てコーチ、および子供と親のデジタルウェルネスの専門家であるTeodora Pavkovicに話を聞きました。

1.健康的な習慣作り
【テックタイムは食べ物と同じ】です。
子供たちはたんぱく質や砂糖だけの食事では健康な体は育ちません。これはテクノロジーも同じです。子供が幼い時にテクノロジーをどのように使うか考えることが重要です。
子どもの脳は急速につながり形成されるので、大人が子供たちに設定したルールは早い段階でインプットされ、それを変えることは困難になります。テクノロジーはツールであり、有用性と潜在的な欠点についてユーザーは知っていないといけません。これを適切な段階で行うことが重要です。

2.リミットを設けること
テックタイムはどのくらいなら良いですか?親がテクノロジーを使うルールを決めて、それに合ったリミットを設ける必要があります。なぜそのルールがあるのかを子供に確実に伝えることが大切です。自分の意見や価値観をしっかり持っている親や子供たちとテクノロジーについて話している親は、子供たちの苛立ちや文句にも耐えられることが分かっています。皮肉にもシリコンバレーに住みテクノロジー業界で働いている親が最も厳しいリミットを子供たちに課しているのです。

3.デジタルエコノミーについて学ばせる
時間、関心、プライバシーへのアクセスがお金になる事を子供に教えることは最も重要なテクノロジーを使うレッスンです。子どもは善悪の感覚を持ち、だまされることを嫌います。特にミドルスクールくらいの段階でこの公平性を築きます。子供たちには製品設計や販売方法に疑問をもつこと、そして自分たちが選択をする際にきちんと考えることを勧めています。例えばYouTube。動画を視聴すること、プラットフォームに長く過ごして貰うことであなたが見たいものを予測し推奨してきます。
Netflixも同様です。CEOのリードヘイスティングスは「実際はそれほど見たくなかったショーや映画を手に入れて夜更かししてまで見てしまう」と述べています。デジタルユニバースには多くのアプリやプラットフォームがあり、コンテンツは私たちが見るように設計されているのです。。デジタルエコノミーの基本的なフレームワークを子供たちが学ぶのに早すぎることはありません。

4.子供と一緒にテクノロジーを使う
子供たちがオンラインの世界に最初に踏み出す時、親も一緒に浸かってみる必要があります。監視、監督するだけでなく、必要に応じて子供たちを保護し、擁護するためにそこにいる必要があります。
これは単に子供のオンライン行動を監視するだけではなく、子供たちがテクノロジーの習慣やテクノロジーを使うことで生まれた考えや感情を理解、共有する必要があるのです。

5.最適な利用方法のモデル化
親たちの多くは子供のために行動しています。テクノロジーをどのように使用し、私たちの生活の中でどれだけ費やすかを子供たちに伝えるのに必要なのは自分たちがモデルになる必要があります。これは家族だけの問題ではなく、子供たちが関わる全てのコミュニティーの問題なのです。

注)このコラムは許可を得て、Six Seconds社コラムを意訳しています。本文はこちらからご覧ください。